プレイフル・シンキング 仕事を楽しくする思考法
- 2009年7月21日(火) 18:21 JST
- 投稿者: kawamoto(oidc)
著 者: 上田信行(ネオミュージアム館長) |
ISBN:978-4-88335-220-3 |
発行所:宣伝会議 |
発行日:2009年07月05日 |
プレイフル・シンキング 仕事を楽しくする思考法
- プレイフルとは、物事に対してワクワクドキドキする心の状態のことをいう。どんな状況であっても、自分とその場にいる人やモノを最大限に活かして、新しい意味を創り出そうとする姿勢とでも言ったらいいだろうか。
- このネーミングはあるプロジェクトで僕たちがつけたものだ。「How can I do it ?(どうやったら実現できるだろう)」と考える人が、新しい仕事に対して「こうやれば実現できるかも」「あの人の助けを借りればうまくいくかも」とワクワクしながら戦略を練るときの気持ちは、まさにプレイフルな状態だといえる。(P16)
プレイフル・デザイン・スタジオの生みの親、上田先生の本「プレイフル・シンキング 仕事を楽しくする思考法」が出ました!
こどものための学び環境の本と思いきや、仕事を楽しくしてしまおう!という、ビジネスマンを対象にしたスキルアップとも言うべき意識改革の本です。
遡ること2007年の春、大阪府は「こどもOS研究会」の前身とも言うべき「大阪キッズデザイン検討会」の座長として、同志社女子大学の上田先生を招き入れました。
“キッズデザイン”をキーコンセプトに、デザイン人材育成カリキュラムやモノづくり発想法を生み出し、企業を支援したいと漠然と思っていたのですが、どこから始めていいのか・・・とっかかりさえつかめません。
そんな矢先、上田先生は「会議をプレイフルにやりましょう!」と言い出したのです。
A3版の巨大な会議資料を用意し、会議室の床に車座に座り、ロールの模造紙を広げ、ポストイットを貼付け、お菓子をつまみながらジョークを飛ばす。
そして会議?は逐一ビデオに録画され、ドキュメンテーション(省察)されたのです。
世の中にこんな会議があっていいのか???カルチャーショックでした・・・。
しかし、普通の会議を想定していた初対面の人たちは急速に打ち解けていき、まるで十年来の友人であったかのように会話が弾みました。
そして、いいアイデアが次から次へと浮かんできました(まさに上田マジック!)。
今から思えば、私たちはこの本に書かれていることを全て実践してきたのです。そして「プレイフル・デザイン・スタジオ」と「こどもOS研究会」が生まれました。
遊びを通じてこどもから学ぶ安全・安心、空想力、創造力・・・デザイン発想。こんなに楽しい仕事のアプローチの仕方があるなんて不思議ですが、
モノを生み出す職業の人々は、何をおいてもプレイフルに、まずは自分が楽しんでみること。そうすればおのずと仲間ができあがる。上田先生の教えです。
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