子どもたちの建築デザインー学校・病院・まちづくりー(その5)
- 2009年6月 6日(土) 00:14 JST
- 投稿者: kawamoto(oidc)
著 者: 鈴木 賢一 |
ISBN:4-540-06245-X |
発行所: 農山漁村文化協会 |
発行日:2006年07月 |
1章 子どもとまちづくり—ワークショップの可能性— まちづくりへのアイドリング まちづくりゲーム—向こう三軒両隣 よりの抜粋
- このまちづくりゲームでは、住宅の模型づくりと同様に、大人チームと子どもチームに分けて作業をします。大人たちはついつい子どもに余計な世話をしてしまうので、それを避けるためです。まちの完成までのプロセスは大人と子どもではまったく対照的です。子どもたちはつくりながら考え調整していきます。大人は考えがまとまるまで手が動きません。大人のまちは完成度が高いのですが、まちの楽しげな雰囲気は子どもたちにはかないません。
- 個人の夢の実現は、周囲の理解と支援が必要であり、そのためには守るべきまちづくりのルールがあることに何となく気付いてくれれば、まちづくりへのアイドリングも完了です。(P65)
おとな(親)とこどもとが一緒にワークショップを行うと、たいていのおとなは良かれと思って「ここはこうした方がいいよ」と助言したり手伝ったりして、こどもたちに構いすぎてしまいます。
こどもOS研究会の場合はさしづめ、「危ないから降りなさい」とか「汚いからやめなさい」という親や教師の目線になるでしょうか。これでは自然な普段の状態でのこどもOSを発見することはできません。
このため、迷いましたが2009年の小学校でのワークショップでは一般参加者の募集をやめ、目標設定と価値観を共有できている「こどもOS研究会」のメンバーが調査研究に当たることになりました。
調査結果はこのサイトや、水都大阪2009の会場で発表いたしますのでお許しとご理解の程、よろしくお願いします。
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