「それ、こどもOSです」新冊子完成!
- 2020年7月 1日(水) 15:48 JST
- 投稿者: kawamoto(oidc)
こどもOS研究会では、子どもの遊び行動に見られる特有の思考や行為を表した22の行動言語「こどもOS」について、性別・年代別の出現傾向を把握するため、2016年から2019年にかけて、保護者や子ども自身へのアンケート調査を行い、その結果を冊子にまとめました。
子どもにとって「遊び」は、身体的・精神的・社会的な成長発達のために、重要な役割を担っています。しかし近年、少子化に伴う早期教育の広がりや都市化による生活環境の変化が、遊びの「三間」と呼ばれる「時間・空間・仲間」を奪っています。
子ども時代の遊び経験が不足すると、大人になってからの自尊感情にも影響を与えるとも言われており、本研究では、今を生きる子どもの「こどもOS」の実態を捉えるため、定量的な調査を行うこととし、調査では直近半年間の「こどもOS」の出現率について、「よくある」から「全くない」までの5段階で保護者および子どもから890件のアンケート回答を得ました。
アンケート集計から「こどもOS(全22種)」の性別・年代別の特徴を細かく分析するとともに、予測の難しい突発的な危険を未然に防ぐための「ハザードチェックポイント」を併載し、安全配慮をも促す研究成果としました。
子どもの遊び行動の意味が分からず、子育てに不安を抱える方々に対し、積極的に子育てを楽しんでいただくための参考知識としてご活用ください。
(なお、配布用の冊子については、今年度9月を目処に増刷を予定していますので、またご案内させていただきます。)