2018年11月18日(日) 03:02 JST

ORIST技術セミナー ビジネスマッチングブログ(BMB)第41回勉強会開催報告

10月9日(火)に開催された「ORIST技術セミナー ビジネスマッチングブログ(BMB)第41回勉強会」の概要を報告をいたします。

参加者:22名

本日のプログラムに  満足37%  ほぼ満足50%  やや不満13%

◆事例を多く紹介していただいたので、今後の取り組みの参考(ヒント)になりそうと思いました。
◆小学生の娘がおり、いつも子どもの視点の斬新さを製品開発に活かせないかと考えていたので、大変参考になった。◆製品評価の手法について知ることができたので、社内でも参考にしたいと思います。
◆具体的な事例を交えてのご説明だったため、わかりやすかったです。

製品やサービスの安全・安心への取り組み  取組中67%  今後予定している6%  検討中7%  未定20%

◆Rマップを活用したリスクアセスメントは行っています。
◆FMEA、FTAの商品開発プロセスに組み込まれています。
◆業界で安全規格を作り、業界全体で製品安全に取り組んでいる。
◆IoTの普及に伴い、遠隔操作や電波乗っ取りへの対策が重点課題
◆リスクアセスメントのレベルアップを推進中

リスクアセスメントから考える子どもの製品安全

講演1「リスクアセスメントから考える子どもの製品安全」

 パナソニック株式会社 プロダクト解析センター ユーザビルティソリューション部 感性評価課 係長 博士(工学)  伊藤 雅人 氏

パナソニック株式会社 プロダクト解析センター ユーザビルティソリューション部 感性評価課 係長 博士(工学)  伊藤 雅人 氏

 前半は本テーマに関するパナソニックプロダクト解析センターの業務紹介から始まりました。

 ユーザビリティーの科学的解析は、1.ヒューマンセーフティ(安心、安全を科学する) 2.ユーザビリティ(使いやすさ、わかりやすさを科学する)3.感性評価(心地よさ、生理効果を科学する)4.新価値創出(デザインシンキング, ターンオーバー法など) の4つのステージから成り立っているという視点から、解析事例を交えてお話し頂きました。

ユーザビリティーの科学的解析

ヒューマンセーフティ

【リスクアセスメント】

次にリスクアセスメントの話に移ります。

 リスクアセスメントは リスクを見つけ、評価し、低減する一連のプロセスを示します。今回はその中で1.リスクを見つける 2. 低減方策 の2つのステージを中心にお話がありました。SDカードの事例を交えてのお話でしたが、特に重要なのはリスクを見つけるプロセスで、これは“いかにリスクを想定できるか”であり、事故の事例やアイデア商品を集めつつ、こどもOS等を活用して発想を広げていくというお話でした。

リスクアセスメント

【ワークショップ】

 用意された付加価値(リスク対策)製品にどんな対策がされているかを皆さんでディスカッションをして頂きました。アイデア出しを逆体験するようなワークショップでした。

ワークショップ

ワークショップ

ワークショップ

【安全対策(工夫)の事例の紹介】

 事故においては子供の不慮の事故が圧倒的に多いという統計結果が講師によって提示されました。そして子供の事故においては、転落関係の事故が最も多く、誤飲、火傷、打撲等がそれに続いているとのお話でした。それらのリスクの説明と、実際の製品においてどのような対策が採られているのかということについて、様々な実例を示して頂きました。

パナソニック株式会社 プロダクト解析センター ユーザビルティソリューション部 感性評価課 係長 博士(工学)  伊藤 雅人 氏

 安全対策がついた製品は倍以上の価格で市場で販売されているというお話も印象的でした。

 製品安全を考えるにあたって、「どんな事故が生じていて、どんな対策が施されているか」を知ることは重要であり、そのためには「既成概念にとらわれずに発想を広げる姿勢が大切です」というお話でした。


講演2:「子どもの思考・行動特性から予測するハザードとその回避」

 大阪府産業デザインセンター 主任研究員 川本 誓文

 後半は、キッズデザイン協議会「こどもOS研究会」が開発したツール、「こどもOSランゲージ」の成り立ちを紹介し、「プレイフル・デザイン・カード」を使った子どもの重篤な危機となるハザード予測の方法を紹介しました。

キッズデザイン協議会「こどもOS研究会」

 こどもOS研究会では子どもの行動観察から、子どもたちに特有の行為を、代表的な22のデザイン共通言語「こどもOSランゲージ」として抽出し、「プレイフル・デザイン・カード」としてまとめています。

 先入観や社会通念の影響を知らず知らずのうちに受けている大人には、子どもの突飛な行動は理解できないものですが、これらのカードには、子どもに特有の行為から起こる危険とその回避のための「安全・安心コード」が記載されています。

「プレイフル・デザイン・カード」の詳細は、キッズデザイン協議会のサイトでご覧いただけます。
http://www.kidsdesign.jp/labo/

こどもOSランゲージ

 ミニワークショップでは2枚の写真を見て、子どもにとっての危険の要因(ハザード)をアフォーダンスの視点から見つけ出すグループワークを行いました。

 アフォーダンスは、J.ギブソンが提唱する「環境が提供する行為の可能性」と言われていますが、こどもOS研究会ではそこに「複合動詞のチェックリスト」を当てはめ、行為の可能性を想像しやすくしているという話をさせていただきました。

 

 「プレイフル・デザイン・カード(発想カード)」は、キッズデザイン協議会でお求めいただけます。

 こどもOS研究の成り立ちを紹介した「こどもOSランゲージ(冊子)」とセットで販売しています。
 価格は、キッズデザイン協議会会員は¥3,000-、非会員は¥5,000-、(いずれも税込/送料別)で購入していただけます。
 ご購入のお申し込みは必要事項をご記入の上、キッズデザイン協議会までメールにてお問い合わせください。

キッズデザイン協議会
メールアドレス:info@kidsdesign.jp
必要事項:会社名・ご担当者名・必要セット数