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「ムーミンパパの手帖」の著者、東宏治さんを訪ねました。

書物に学ぼう!(こどもOS探究)のコーナーで何回か引用させていただいている「ムーミンパパの手帖」の著者である東宏治さんを、同志社大学言語文化研究センターに訪ねました。

フランス文学者である東氏がムーミンの物語に引かれた理由は、日本の社会にはない(日本ばなれした)ヤンソン独特の世界観です。

それでいて、日本人である自分のなかにあるものを引き出してくれる合わせ鏡のような存在。そこから得られる幸福感の原因を読者に伝えることができればという願いでした。

しかし、そのための(全体の図柄を仕上げる)有効な方法は、とうとう見つからなかった。という記述が「ムーミンパパの手帖」のなかにあります。

 

人は生まれたところ(それがふるさとと呼ばれるような田舎であっても都会であったとしても)から精神的な影響を受けるそうです。

建築家などはそれを『Genius Loci(ゲニウスロキ)』《ラテン語で土地の精霊・守護神》と呼びます。

ヤンソンの描く自然(海、森、小川、霧、木、岩、砂など、など)の物質感を、ほとんど官能的に感覚体験できるという 東さんは、徳島県の青黒い空と海を見て育ったそうです。

氏は来年には大学を退官されるそうで、琵琶湖を臨む比叡平で「風土論」を執筆したいと考えておられます。

おそらく「ムーミンパパの手帖」でやり残したことを、自分というフィルターを通して普遍化する作業になるのでしょうか。

ムーミンパパの手帖

帰り際、その著書に快くサインしていただきました。

そこに書かれたメッセージ『自然は大きな容れもの。善いものも悪いものも、何もかもはいった器です。』

これは、ヤンソンの自然観でもあります。

「この世界にあるすべての存在や事物を含んでいる自然には、相反するものが一切合切入っている。

その全体をまるごと認め信仰するならば、そのひとに心の平静や自由が訪れるのである。」

というものです。

私はこの自然ということばのなかに「こども」が含まれていると感じるが故に、この本に強く引きつけられているのです。

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