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ムーミンパパの「手帖」トーベ・ヤンソンとムーミンの世界(その4)

ムーミンパパの手帖

著 者: 東 宏治
ISBN:4-7917-6312-2

発行所: 青土社

発行日:2006年12月30日

 2 安らぎの空間、憎しみの空間 よりの抜粋


  • (1)その場にいると「安心感」が得られること。それは自分の三方や四方が(とくに背後が)、樹木や岩や薪の山などの"壁"によって守られていることによって得られる。
  • (2)それとともに、「開放感」があること。上方や前方に、空や海などの空間の拡がりがあるおかげで、閉じこめられているという感じがなくなっている。
  • (3)その場にひとりでいられ、ひとりでものを考えられること。かれらの見つけたその場所の広さは、せいぜいベッド二個分か、一人でしかいられないほどである。
  • (4)そこには太陽がさしこんだりして、「あたたみ」や「ぬくみ」が感じられること。
  • これらの共通点の一つ一つが、「安らぎの空間」を形づくる要素であることは、自分が子供だったころに、ムーミントロールのように秘密の隠れ処を見つけようとしたときのことや、成人して自分の部屋や書斎をもとうとするとき頭に思い描いたものを想い出してみれば、容易にうなずくことができるだろう。ぼくらが「家」というものに抱く夢は、こうしたものを基盤にしているのである。(P24)

 

トーベ・ヤンソンが示す安らぎの空間というものを私のこども時代に照らし合わせて見れば、それはまさに、崖に横穴を掘った秘密基地であり、土管の中のアジトであったりします。また、おばあちゃん家の薄明かりの差し込む天井裏だったかもしれません。

「現代ッ子がそんな場所を見つけられるのかな?」と思っていたら、おとなが予想だにしない場所をこどもたちが教えてくれました。

写真は、とあるショッピングセンターの案内盤の裏なのですが、傾斜した背もたれといい、温かいカーペットといい、ガラスを通して差し込む光と吹き抜けの見晴らしといい、ヤンソンが示す4つの条件を全て備えているという点と、それをこどもたちが(こどもOSを使って)環境から的確に読み取っているということに驚かされます。

 安らぎの空間 安らぎの空間

タグ:安らぎの空間 こどもos

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