この度、こどもOS研究会の調査研究活動「プレイフル・デザイン・スタジオ」が、第4回キッズデザイン賞 フューチャーアクション部門 経済産業大臣賞を受賞しました。
こどもOS研究会では、おとながこども目線やこどもゴコロ(おとなの中のこども性)を持って、こどもと接することにより、見えてくるこどもの行為(アフォーダンスなど)について観察調査を行い、環境(モノや空間構造)と、こどもとの関係性を読み解き、「こどもOSランゲージとデザインコード」 (こどもOSの実例集と開発の指標)としてまとめました。
これらのデータやデザイン発想法を、こどもの安全・安心の商品開発に役立てるとともに、先入観や社会通念のフィルターを通さないこどもの発想や行動・感性(=こども性)などをデザインイノベーションやデザイン人材の育成につなげていきます。
こどもOS研究会の活動フィールドである「プレイフル・デザイン・スタジオ(ワークショップ)」にご参加いただきました皆様には、示唆に富んだ様々な助言やヒントをいただきましたこと、ここに厚くお礼申し上げます。
こどもOS研究会では本年度、こども目線・こどもゴコロのデザイン発想法の小冊子をまとめる予定です。
皆様方には引き続き、ご支援、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。(こどもOS研究会 リーダー 川本)
【審査員コメント】 リサーチ分野/フューチャーアクション部門
100231d3『プレイフル・デザイン・スタジオ—こどもから学ぶ・おとなが変わる—』
「「子ども目線で世界を見る」という切り口でキッズデザイン開発の視点をパターンランゲージ化した斬新かつ意欲的な取り組みである。
美術教育のみに終止していた我が国において、デザイン教育のOSを構築した意義は大きく、キッズデザインの普及啓発の大きな力になってくれることを期待する。」
こどもOS研究会
メンバー:大阪府(大阪府産業デザインセンター) /積水ハウス株式会社/大和ハウス工業株式会社/パナソニック電工株式会社/株式会社ジャクエツ環境事業/NPO法人GIS総合研究所
フェロー:上田伸行 同志社女子大学現代社会学部こども学科 教授
山内保典 大阪大学コミュニケーション・デザインセンター 特任研究員
ムラタチアキ 株式会社ハーズ実験デザイン研究所 代表取締役
協 力:曽和具之 神戸芸術工科大学デザイン学部プロダクトデザイン学科 准教授
水野哲雄 京都造形芸術大学芸術学部こども芸術学科 教授