今日は、京都千本出水にある臨済宗のお寺「光清寺」を会場に開かれた「子どもアートボランティア講座2」に行ってきました。
子どもとアートの施設と教育研究プロジェクトを同志社女子大学現代こども学科教授の上田先生と、九州大学ユーザーサイエンス機構特任教授の目黒先生とが話し合う、必見の対談でした。
本堂前に広がる枯山水の庭「心和の庭」は、作庭家・重森三玲氏による庭園だそうで、そうとは知らず全景写真を撮っていませんでした。
いやはや残念!また機会があれば行ってみたいです。
セサミストリートから始まり、ボストン・チルドレンズミュージアムを経て、吉野のネオミュージアムに至る出来事、ラーニングアートを熱く語る上田先生(中)。
廃校や老朽化した動物園などのRe(再生)をキーワードに、福島・篠山・沖縄で手がけた「チルドレンズ・ミュージアム」についての持続性と運営について訥々と語る目黒先生(左)。
心に残ったキーワードを上げておきます。
- 「ネオミュージアム」に展示物はない!人と人とのコミュニケーション、出来事が展示物。
- 学校からは変わらない。インフォーマルな学びの場が必要。
- 強制された学びではない、みんなが先生。つくることが大事。
- 「グロース・マインドセット」脳は伸びるよ!
- 「プレイフル・ラーニング」状況をデザインしよう!
- ミュージアムを持続させるには働きやすい環境と館長が必要
- ミュージアムには空間の魅力と展示物の魅力、見習いたいと思うおとながいること。
- 運営を逆算してミュージアムを構想する
- 本の扉は、本の中の世界に入っていって、返ってくるためにある。
- 絵本はリズム。おなかの中のこどもにも絵本を読み聞かせてください。
- 同じ展示をしない。作っているところをこどもに見せるのが最良のミュージアム。
- 「ネオミュージアム」は、1階が活動、2階がリフレクション(省察)、3階が研究所(セオリーを考える場)
- アートは誠意をかたちにすること。ことばにしたくてもできないもの。
- こどもは語彙が少ないからこそ、天才的な詩人の表現ができる
- 6歳までは神!こどもは神話的時間を生きている
- 遊びと学びは同じ
- 「大学の先生は5年間外の世界を見ないと先生になれない」という法律をつくれ!
- こどもどうしのタテ社会と水平思考の地域社会の崩壊がこども時代の時間を奪った
- ワークショップは人生(all my life)をかけて仕込みする。結果はわからないけど。
- 学びの結果はすぐには表れてこないが、あるとき、ストンと腑に落ちる音が聞こえてくる。
- 「学問を楽しむには?」・・・「じっくりと時間をかけること」
- あばれるこどもが私のなかにいる「ニーチェ」
- ミュージアムには、ソフトウェア、ハードウェア、ヒューマンウェアが必要
- ボランティアには「自生する植物」という語源がある。