ムーミンパパの手帖

著 者: 東 宏治
ISBN:4-7917-6312-2

発行所: 青土社

発行日:2006年12月30日

 22 ポリフォニー、その他の手法について よりの抜粋


 

こどももおとなも楽しめる文学であるムーミン物語。

フランス文学者 東宏治氏の「ムーミンパパの手帖」は、トーベ・ヤンソンの深い世界観を数多くの引用と明晰な分析力で読み解いています。

その中に、プレイフル・デザイン・スタジオ第1回ワークショップで参加者から得られた、こどもOSキーワード「Mineるーる」を補強する箇所がありました

ヤンソンが現実の出来事をファンタジー化する方法として東氏が分類する手法は三つ。「(出来事の)単純化」、「(登場人物の)移しかえ」、「(イメージの)膨らまし」です。この三番目の方法を東氏は、一種のメタファー化の操作だと言っています。

日本語で言うと「見立て」でしょうか。こどもたちの見立て遊びがファンタジーと同根であり、それはもちろんデザインの創造にもつながっているということでしょう。

 

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